取り組み

コンセプト

糖尿病の早期から合併症まで一貫した治療

画像:糖尿病治療

糖尿病センターでは、早期発見から合併症の治療まで、糖尿病患者さんの生涯の健康をサポートします。
最新のエビデンスに基づいた糖尿病医療を提供します。
腎不全・透析センター、循環器科、眼科等の各科の専門医が在籍し、糖尿病の多様な合併症に対応します。

糖尿病センターの取り組み

糖尿病センターでは、患者様のより良い血糖コントロールや、糖尿病合併症の早期発見・早期治療を目指し、多彩な取り組みを行っております。常に最良の糖尿病医療を提供できるよう、最新の医療も随時取り入れております。新たな取り組みについては、本ホームページ上などで公開致します。

健康診断

糖尿病は、早期発見・早期治療がとても大事です。当院の健康診断では、糖尿病を含む生活習慣病の軽微な予兆も見逃さず、早期の対策を講じることで、患者様が生涯にわたり生活習慣病に煩わされることないよう、サポート致します。

健康診断詳細はこちら

糖尿病合併症の定期検査

当センターでは定期的な血液・尿検査に加え、下記の6つの検査の定期的な実施を推奨しております。超音波検査を主体とした被爆等の侵襲の少ない検査により、糖尿病合併症の早期発見・早期治療・進行の評価を行います。
合併症が重症化する前に対策を講じることにより、患者様の生活の質(QOL:quality of life) の維持を目指します。

頸動脈超音波検査

糖尿病では動脈硬化が進展します。首の動脈の内膜の厚さを計ることで、全身の動脈硬化の進行の程度を予測します。

画像:頸動脈超音波検査レントゲン図

腹部超音波検査

糖尿病に合併しやすい脂肪肝や癌などの疾病の早期発見を目的に行います。

画像:腹部超音波検査レントゲン図

便潜血検査

糖尿病に合併しやすい大腸がん等の消化器疾患の早期発見を目的に行います。

画像:便潜血検査レントゲン図

心電図

心臓超音波検査 糖尿病で生じる、様々な心臓の機能異常を早期に発見することを目的として行います。

尿中アルブミン

通常の尿検査(試験紙法)で蛋白尿が検出されにくい早期の段階から、糖尿病による腎障害を検出することができる検査です。

ABI(足関節上腕血圧比)

上下肢の血圧の比から、動脈硬化に伴う末梢動脈の閉塞を予測します。末梢動脈の閉塞は、糖尿病性足壊疽などを引き起こします。

CVR-R(心拍変動検査)

糖尿病に伴う自律神経の異常を検出する検査です。通常、心臓の脈拍は呼吸に伴い変動しますが、糖尿病患者様ではその変動が低下することが知られています。

糖尿病透析予防指導のフロー

画像:糖尿病透析予防指導のフロー
画像:糖尿病透析予防指導のフロー

糖尿病透析予防指導の内容

看護師
  1. 病期の説明
  2. 検査結果の説明
  3. 病期別の治療内容
  4. 療養行動の振りかえり
  5. 今後の療養行動(血糖パターンマネジメント、セルフモニタリング、症状マネジメント 等)
  6. シックデイ対策
  7. 禁煙
  8. 脱水・感染症予防
管理栄養士
  1. 病期に沿った食事の説明
  2. 糖尿病食と腎臓食の違い
  3. 蛋白質制限について
  4. 塩分制限について
  5. 摂取カロリーの確保
  6. カリウム制限食について

糖尿病透析予防指導の成果(各病期別の病期変化と改善率)

糖尿病腎症3期では、1年目には病期の改善例はありませんでしたが、継続により2年目には5例の改善がありました。各病期で、目標である病期の維持改善は、2期で80%以上、3期で70%以上、4期では100%となりました。

糖尿病教育入院

糖尿病教育入院のフロー

1糖尿病内科受診
2入院日決定
3入院
・1〜2週間
・患者様に合わせた検査、指導
4退院
5フォローアップ

入院期間

1週間〜2週間程度を目安に患者さまの状況に応じた入院期間となっております。

糖尿病教室

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
AM
10:00~
血糖・尿糖について 食事療法の基本
食品交換表について
低血糖について
口腔ケアについて
合併症の食事
外食・嗜好品について
グリコヘモグロビン
(HbA1c)について
担当 検査技師 管理栄養士 看護師 管理栄養士 検査技師
PM
15:00~
糖尿病の基礎知識 飲み薬はいつ飲むの?
インスリンのお話
フットケアについて 糖尿病の運動療法
担当 医師 薬剤師 看護師 理学療法科

糖尿病センター