リハビリテーション科



当科では病気や怪我により障害を負った患者様に対し、病院の理念に基づき、安心と希望を与えられるリハビリテーションの提供に努めております。 患者様が「その人らしい」生活や活動が再び行えるよう、お身体の状況や環境に合わせた目標やプログラムを設定いたします。
私たちは専門性の高い知識・技術を提供することはもちろんのこと、患者様が意欲的にリハビリテーションに取り組んで頂くことにも重点を置き、情熱をもって患者様に寄り添ったサポートをしていきます。

当科の特長

  • 地域に根差したリハビリテーションの提供
  • 入院中のリハビリ、外来リハビリ、訪問リハビリ(介護保険)と幅広く対応
  • 連携医療機関の運動器術後患者様に対しても責任をもって外来リハビリを提供
  • 退院前の介助・運動・家屋環境に関する指導、必要に応じて家屋訪問を実施
  • 地域の皆様へ糖尿病教室や医療公開講座を開催
  • 糖尿病療養指導士、呼吸療法認定士など専門知識をもった職員が在籍
  • 栄養サポートチームや褥瘡サポートチーム等、他職種との積極的な連携

スタッフ構成

理学療法士(PT) 8名(男性4名・女性4名)

2021.4月現在

診療科別リハビリ提供割合

施設紹介

笑顔ある自分らしい生活を取り戻すために…
私たちが全力で援助していきます。

物理療法のご紹介

当院にはホットパック・極超短波(マイクロ波治療器)・低周波治療器・牽引療法があります。患者様の症状や必要性に応じて治療していきます。 なお、治療法によって金属や妊娠中の方などは治療が禁忌となっております。お気軽にご相談ください。

ホットパック

ホットパックとはパック状のゲル物質や熱線が入ったもので温熱療法の一種です。痛みの原因となる患部を温めることで血行が良くなり、筋肉の緊張を緩和する効果があります。

極超短波(マイクロ波治療器)

極超短波(マイクロ波治療器)とはマイクロ波を発生させて、電子レンジのなどにも利用されている 磁波を利用して、深部温熱効果をもたらします。体の内側から温めて、痛みの元である発痛物質の生成を抑え、周辺組織の回復を図ります。

低周波治療器

低周波治療器とは人間の神経や筋肉には低い周波数のパルスに反応する性質があり、これを利用した医療機器をいいます。
体の表面につけた電極を通じて皮膚の表面から通電し、電流が流れると電極付近の筋肉が収縮、電流が止まると筋肉は弛緩します。そのポンプ作用で血液やリンパの流れが良くなり、組織の代謝を活発にし、疲労物質をとり、コリや痛みを改善します。

牽引療法

牽引とは または腰を機具などの物理的作用から直接あるいは接的に引っ張る療法です。 首や腰を引っ張ることにより、狭くなった背骨の間隔を広げ、骨同士の圧迫を軽減させたり、ずれを矯正したりします。

リハビリの流れ

1発症・受傷・手術等
2主治医によりリハビリテーションが適応と判断
3リハビリテーション開始
4自分らしい生活を取り戻しリハビリ卒業を目指します!

リハビリテーション対応疾患について

運動器疾患

  • 骨折
  • 外傷
  • 変形性疾患(変形性膝関節症・股関節症)
  • 膝、靭帯損傷
  • 半月板損傷
  • 運動器不安定症
  • 肩関節疾患(腱板損傷・肩関節周囲炎)等

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呼吸器疾患

  • 肺炎
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)

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糖尿病疾患

  • 慢性腎不全
  • フレイル・サルコペニア
  • 切断 等

リハビリ内容について

入院リハビリ

当院では、急性期病棟と障害者病棟において、医師の依頼により必要に応じてリハビリを介入しております。急性期病棟では病気や怪我を発症されてからまもない方にリハビリテーションを提供しております。また、発症後もしくは術後の方に早期に介入出来るように努めております。
障害者病棟においては腎不全や透析治療中の患者様を主に転倒予防や廃用症候群予防に介入し、退院支援に尽力しております。
なお、退院支援におきましては定期的なカンファレンスを他職種と連携しながら開催し、在宅生活がより安心・安全に行えるように様々な介入をさせて頂いております。

外来リハビリ

当院では、医師の指示の下、骨・関節・靭帯・筋肉など運動器に関し、理学療法士による個別リハビリテーションを行っています。
筋力増強やストレッチなどの運動療法による個人のニーズにあったプログラムを提案しております。患部だけでなく、生活に必要な動作やスポーツ動作などの指導も行っております。

運動器リハビリ

様々な運動器疾患の手術後は、特に仕事や日常生活の動作、スポーツ動作を困難にし、私たちの生活の質(QOL)を低下させる大きな一因になります。運動器疾患をもつ方々に対して、運動療法(ストレッチや筋力強化など)や物理療法などを用い身体機能を可能な限り改善することを目的とします。

呼吸器リハビリ

肺炎などの呼吸器疾患では呼吸苦や、痰の貯留などの症状が認められます。呼吸器リハビリでは、胸郭や呼吸に必要な筋肉を柔らかくし、呼吸苦の改善と痰の排出を促していきます。
また、呼吸筋の筋力向上を図り正しい呼吸法を身につけます。楽に呼吸ができることで活動量が向上し生活動作の再獲得につながります。

家屋調査・訪問リハビリ

退院後の生活に不安のある患者様に対し、入院中にご自宅へ同行し、生活動作の確認や手すりなどの福祉用具の導入の検討を行います。理学療法士や相談員だけでなく、退院後に係るケアマネジャーやご家族などにも参加して頂き、よりスムーズな退院支援を行います。
退院後も通院が困難な患者様に対して、ご自宅に理学療法士がお伺いする訪問リハビリも介入しております。

院内での他部署との関わり

病棟リハビリカンファレンス

各病棟ごとに週1回、理学療法士・医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・相談員などの他職種で実施しています。患者様1人1人に対して丁寧にリハビリ状況や退院後の生活を視野に入れた話し合いをしています。
一般的には月1回のところが多いですが、当院では短い期間で実施することにより、より細やかな支援を目指しています。

NST(栄養サポートチーム)

NSTは理学療法士と医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・臨床検査技師など他職種で週に1度会議を開き、意見を出し合うことで、患者様1人1人に適切な栄養管理をチームで実施しています。
また、栄養管理以外にも摂食嚥下の評価や月に1度、褥瘡対策としてボジショニングラウンドを行っております。

糖尿病教室/公開講座

糖尿病教室

多職種でチーム対応しています。医師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・臨床検査技師とともに糖尿病についてわかりやすく説明します。個人にあった、運動種目、運動強度等の提案を行い、進行しないためにも心掛けたいことを具体的に指導をしていきます。

公開講座

当院の理学療法士が、地域の皆様の「肩や腰が痛いけど、どんな運動をすればよいの 」、「糖尿病って言われたけど、どのようなことに気をつければいいの 」等の疑問に対して分かりやすく説明します。 座学だけではなく、専門家が考えた運動も取り入れて学ぶことができます。

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